大政 伸作

大政 伸作 の紹介

記事をお読みいただき、誠にありがとうございます。 積水ハウスにて30年勤務後退職。 現在は収益用不動産に特化した仲介業を専門とし、お客様の資産形成のサポートを行っています。 これから不動産投資を行う方や既に大家業を営んでいる皆様方には、成功への道筋を掴んで欲しいです。 詳細プロフィールはこちら ご相談はこちら 会員登録はこちら

投資利回り(エクイティー利回り,自己資金利回り)

投資(エクイティー)利回りとは、物件を購入する際、自己が支出した資金に対する利回りです。

算出方法は、年間収入から、年間支出経費を差し引き更に、年間金融経費(金利・元本等)を差し引いたものを、支出した資金(自己資金)で割ったものに100をかけた数字です。

不動産投資は自己資金のみで投資するより、借入れをした方が一般的に投資効率は高くなってきます。

当然ローン破綻というリスクは伴ってきますが、無理な借入れをしなければ短期間で資産を増やすことも可能です。

例えば自己資金が2000万ある場合、ファミリーマンション1戸1800万を利回り10%(年収180万)・年間維持経費18万の条件で諸費用200万(登記費用・不動産取得税・ローン保証料・印紙代火災保険料・仲介手数料)を含め合計2000万で購入した場合、対自己資金の投資利回りは(180万-18万)÷2000万=8.1%となります。

これに対して1棟もの収益マンション7000万の物件を利回り10%(年収700万)年間維持管理費105万の条件のものを諸費用630万を含め7630万にて自己資金を2000万、借入れ金5630万(年利3%、25年返済)にて購入した場合、対自己資金の投資利回りは{700万-320.4万(ローン返済額)-105万(年間維持管理費))}÷2000万=13.73%となり、借入れを使った方が自己資金に対する投資効率はアップすることとなります。

不動産投資はこの借入れというレバレッジ(てこ)を如何に安全に利用するかということが、資産増大の大きなポイントとなってきます。

投資(エクイティー)利回り={満室想定家賃収入/月間 × 12ヶ月-(年間支出 + 年間金融経費)} ÷ 投資自己資金×100

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実質利回り(ネット利回り、総合還元利回り、CAPレート)

実質利回りとは、月間収入(家賃、共益費等)に12を掛た数字より、年間支出経費(固定資産税、火災保険、賃貸管理料、修繕積立金等)を差し引いたものを、購入価格(購入諸経費含む)で割ったものに 100を掛けた数字です。

ただし年間支出経費には減価償却費、借入金利は含みません。

この実質利回りが資金調達コスト(借入金利等)を上回れば、投資として有効と判断することができます。

実質(ネット)利回り={(現況家賃収入/月間 × 12ヶ月 - 年間支出経費)÷総投資額(物件購入価格+諸経費)}×100

現況利回り

現況利回りとは、現況での家賃・共益費等をベースに計算したものです。

物件購入価格に対して1年間でどれだけの賃料収入を得られるかという単純な収益率のことを言います。

計算式は下記のようになります。

現況利回り={現況家賃収入/月間 × 12ヶ月 ÷ 物件購入価格}×100

満室想定利回り(グロス利回り)

満室想定利回りとは、現況での家賃・共益費等に空室部分の想定家賃・共益費等を加えたものをベースに計算したものです。

物件購入価格に対して1年間でどれだけの賃料収入を得られるかという単純な収益率のことを言います。

実際は空室がある確率が高いので、所有者が管理努力をしていけばこれ位の利回りを得られるという目標利回りと考えておいた方がよいでしょう。

計算式は下記のようになります。

満室想定利回り={(現況家賃収入/月間+空き室部分の予想家賃収入/月間)×12ヶ月}÷ 物件購入価格×100

利回りについて

一般的に仲介業者が発行する物件概要に記載されている利回りは業者によって異なりますが、満室想定利回りもしくは現況利回りを表示することが通例となっています。

何も注釈なく一つの利回りのみ表示している場合はほとんどのケースが満室想定利回りと理解した方が無難でしょう。

さて、この利回りという指標ですが投資判断の材料の1つとなりますので正しく理解しておきましょう。

実際には、単純に利回りの高い低いだけで判断できるものではないのですが、不動産投資において最初に理解するべき重要な指標ですので、次回から4つの利回りについて解説していきたいと思います。

収益物件購入への近道

収益物件投資成功読本を多く読んだり、過去にセミナーに参加して得た多くの情報の中には現時点では有効でないものも多く存在します。

時代と共に変遷する最も重要な金融情勢の変化というリアルタイムの市場環境を反映しておりませんので現時点では既に参考にならないものもあるということです。

不動産業者のサポートを全く得ず、自ら単独で銀行と交渉して収益マンション探しをするというのは大変エネルギーの要ることであり、物件探しの近道は時間のロスを避ける意味でも信頼できる業者探しが購入への最短の近道かと思います。

不動産業者へ伝えるべき事項

出会った不動産業者に強力な収益物件探しのパートナーになってもらう為に大切な点を記します。

①まず具体的にどのような物件を希望するのかを不動産業者に伝達しましょう。

構造・築年数・物件の種類(ファミリータイプ? ワンルーム?)・希望地域等です。

それと投入自己資金、その他借入金の有無、保有金融資産、保有不動産、希望するキャッシュフローです。

あなたが望むものを具体的に伝達しないと不動産業者も物件探しができません。

②次に以前にも書きましたが、あなたの属性をまとめた書類を不動産業に渡しましょう。

大事な点を伝達しないまま物件探しを依頼しても不動産業者も真剣になれないし、また探しようがないということを理解しておきましょう。

本当に買えるか実力の有無が全く不明なのに物件探しに真剣に協力してくれる暇な業者はそんなにいないと思います。

以上のことを不動産業者に具体的に伝達できないということは、あなたにとって購入の準備がまだ十分でないこととなりますので、サポートしてくれる業者と十分にコミュニケーションする必要があります。

不動産業者の専門性

相談する不動産業者は収益マンションを専門に扱っている業者に限定しないと、近所の不動産業者に飛び込みで行っても、それぞれの不動産業者毎に専門分野が異なりますので、特に収益物件については大半のケースで満足のいくような相談に応じてくれる可能性は低いと思います。

その会社が大手不動産業者であっても同様です。

医療の分野で多くの専門医がいる様に、不動産の分野でも同様です。

繁華街の賃貸入居付け仲介に特化した店舗、1戸建中古売買がメインの仲介業者、区分所有マンション売買が得意な業者業者、仲介売買は何でもこなす百貨店型仲介業者(要は何でも屋)と様々です。

しかしこの何でも屋である仲介業者が最も多く存在するのですが、そんなに期待できないでしょう。

試しに一度行かれたらご理解されるものと思います。

不動産分野でも特に収益マンションというのはちょっと特殊なものなのです。

物件探しは人探し

日常の仕事を抱えておられる方にとって自力で最適な物件探しというのは大変な時間と労力を消耗することとなるでしょう。

将来、不動産業者になるというのなら別ですが。

特に現時点の金融事情を考慮すると不動産業者のサポート無しの自力による最適な収益物件探しというのは相当に困難が伴うものと思います。

収益物件購入の近道はまず自分の個人情報を明らかにした上で収益物件売買の専門家に相談することです。

言い換えれば収益物件探しは人探しであるとも言えます。

良い物件に巡り会う機会を作るのに最適な不動産業者と巡り会うという縁を作るということも自力による収益物件探しと平行して、大切なことではないかと考えます。

物件情報の鮮度

物件情報を希望されるお客様の中で、良い物件情報を提供しても「4~5日先の土曜・日曜日に物件を見学に行きますと言われるケースが結構あります。

不動産は例えて言えば生鮮食品のような側面があります。

賞味期限があるのです。

その賞味期限の内に食べてしまわないとその食品を食べることはできません。

おいしい物程、誰かが早く口に入れてしまいます。

当然、良質の物件程、瞬時の決断が要求されます。

この収益物件探しの市場では悠長なことでは言っておれないのです。

良い物件ならその日の夜にでも見学するというスピーディーな動きをしないと駄目な物件もたまに出てきます。

こういう物件が出てきたときにお客様の真剣度が分かります。

お客様が不動産業者の選択をしているように、当然不動産業者もお客様を見ているのです。

お客様の真剣度が強く、また相互の信頼関係に応じて、物件情報提供の優先度が異なります。

仮に良い物件が出た時には一番に信頼関係のできたお客様を最優先するのは仕方のないことだと思います。

このようなことも考慮に入れて物件探しをする必要性があると思います。