次に投資期間中の借入金の返済能力を示す指標としてDSCR(Debt Service Coverage Ratio)があります。
DCRとも呼ばれ、日本語訳で借入れ償還余裕率のことを言います。
DSCRは次の数式で表されます。
DSCR=NOI÷ADS(年間元利返済額:元金+利息)
この数値が大きくなるほど借入金返済の余裕があることになり、DSCR≧1であれば、借入金を当該不動産からの収入だけで返済できることであり、DSCR<1 の場合、借入金の返済余地が無いことを示し、自分のポケットからも返済しなければいけないことを意味する。
参考までに格付け機関の投資適格レベルのDSCR指標は、DSCR>1.6程度と言われています。
不動産投資額に対する借入金の比率(LTVL:Loan to Value)にもよりますが、一般的には最低1.5以上は必要と言われています。
DSCR<1.2のケースとなると銀行融資はまず不可能となるでしょう。
DSCR=ローン償還余裕率(デフォルト回避、安全性指標)
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