投資指標5~DSCR~

次に投資期間中の借入金の返済能力を示す指標としてDSCR(Debt Service Coverage Ratio)があります。

DCRとも呼ばれ、日本語訳で借入れ償還余裕率のことを言います。

DSCRは次の数式で表されます。

 

DSCR=NOI÷ADS(年間元利返済額:元金+利息)

 

この数値が大きくなるほど借入金返済の余裕があることになり、DSCR≧1であれば、借入金を当該不動産からの収入だけで返済できることであり、DSCR<1 の場合、借入金の返済余地が無いことを示し、自分のポケットからも返済しなければいけないことを意味する。

参考までに格付け機関の投資適格レベルのDSCR指標は、DSCR>1.6程度と言われています。

不動産投資額に対する借入金の比率(LTVL:Loan to Value)にもよりますが、一般的には最低1.5以上は必要と言われています。

DSCR<1.2のケースとなると銀行融資はまず不可能となるでしょう。

DSCR=ローン償還余裕率(デフォルト回避、安全性指標)

ブログランキング・にほんブログ村へ

Author Profile

大政 伸作
大政 伸作エン・ワークス代表(宅建士・不動産コンサルティングマスター)
記事をお読みいただき、誠にありがとうございます。

積水ハウスにて30年勤務後退職。
現在は収益用不動産に特化した仲介業を専門とし、お客様の資産形成のサポートを行っています。

これから不動産投資を行う方や既に大家業を営んでいる皆様方には、成功への道筋を掴んで欲しいです。

詳細プロフィールはこちら
ご相談はこちら
会員登録はこちら